毛ガニを売るにもQCD

毛ガニを売るにもQCD

 

正月毛蟹

11月に小樽に行き、鱗友市場で毛ガニを買って以来、すっかり味を占めています。理由は、QCD (Quality, Cost, Delivery) が抜群だからです。

小樽の街中で毛ガニを買おうとしたけれど、ちょっとね

11月11日の夕方に小樽に入り、翌日市内を歩いて回りました。小さな街なので、午後3時過ぎには見たいところは見終わってしまい、後は土産物。毛ガニも買って帰ることにしました。

もう一泊し時間があるので、観光客相手の堺町通は敬遠することにして、駅前の三角市場とその裏の公営市場を見て回りました。何軒かで「一番大きいのでいくら?」と聞くと、大体800グラムで6000円。(毛ガニは中くらいの大きさが美味しいと言う説もあるようですが、食い意地が張っていて効率重視の当方は、大きさ優先です。)

7月に仕事で旭川に行った奥さんが帰りの新千歳空港で買ってきた毛ガニが、同じ800グラムで8000円でしたから、だいぶ安い。明日の朝、この辺りで買おうと決めました。

ただ気になったのは、どの店もカニが水槽で泳いでいること。活きたままのカニは身が細るし、冬の小樽は観光客が少く回転率が低いはずなので、納得がいきません。

鱗友市場に言ってみたら、ど正解!

夜、ガイドブックの片隅にある地元の料理人も買い出しに行くいう鱗友市場を見つけ、これにしようと思って就寝。翌朝、前夜に降った雪を踏みしめながら、北運河のはずれまでエッチラオッチラ出かけてみました。

市場といっても、そう大きくない建家の中の長方形の通路の両側に小さな店が20軒程並んでいるだけで、質素な感じです。

一周ざっと見て回ると、タラバガニはあるけれど毛ガニがなく、いささか焦る。一周半目に見つけた店には数杯だけ。三周目にさしかかりようやく見つけた高橋商店には、氷の下に茹でたカニがどっさりありました。

値段を聞くと、「どんなのが欲しいの?」と店番の婆さん。「一番大きいの」、「じゃあ、これくらいね、4500円」、「重さは?」、「持ってごらんよ。」で、持つとずっしり重い。

ここまでで、Costは合格。だって、同じ北海道内でちょっとアクセスを変えるだけで、8000円→6000円→4500円ですから。

他所にはない茹でたカニが大量にあるので、ここは回転が良いに違いないと勝手に決めつけ、旬のシャコとあわせて送ってもらいました。

数日後、送ってもらったカニを食すと、すこぶる美味。奥さんも、自分が買って帰ったものより美味しくさらに大きいと、興奮気味。ネットで調べてみると、店番と思った婆さんは店主の「高橋カツ」さんで、小樽ではちょっと有名人のようでした。

ここまでで、Quality も合格!

翌日、カツさんにお礼の電話を入れ、関東から注文できるかと聞くと、もちろんOK。ただ住所の間違いをなくすにはFAX の方がよいとのこと。(インターネットは?と聞くのは憚られました。カツさん74歳だそうなので。。。)

店主の婆さんはCRMをやっている!

年末の市場が閉まる前に正月用のカニを頼もうと、12月19日に電話したのですが、電話がすぐに切れてしまいます。なんとか理解したのは、先方の電話器の調子が悪いこと。修理の人が来るので午後に電話してと言われ、午後にやっと意思疎通ができました。

「年末は相場が上がるけど、うちはそんなに上げないから25日頃に送るわ」と言われ、もうお任せしたら、5000円で前回よりさらに大きいのが送られてきました。(支払も商品を受け取ってから銀行送金でよいとのこと。)

前にFAXで注文と言われたので、「住所は?」と聞くと、これが凄い!

「ああここにある住所でいいのね?」、と前回の宅急便のコピーを既に手元に持っている様子。婆さん、午前中の切れ切れの会話で、一回会っただけの客に対しても、午後の対応シナリオをちゃんと作ってます。

ということで、Deliveryも満点!!!

ほんの数回だけの電話での会話で、もうすっかり常連客のようで、完全に囲い込まれました。

同じ市場の中で高橋商店にだけ大量に毛ガニがあったのは、以上のQCD に対するカツさんのほんのちょっとずつの気遣いの差が積み重なった結果、私のような固定客が他にも大勢ついているからではと推測しています。

はやっている店はみんなこんな感じでしょうが、個人的には久しぶりに嬉しかった、小樽の市場の片隅でのリレーションシップ・マーケティングでした。

注文には、以下の名刺をご利用ください。

高橋商店名刺

 

 

 

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